TVのチャンネルを何気なく回していると 「全日本綱引き選手権大会」なる番組を見つけました。
皆さんご存知のあの「綱引き」にまさか全国大会があるとは・・・
家族の反対を押し切りチャンネルを切り替えると、 そこには30代~50代のおっさんたちが 顔真っ赤にして綱を引いているではありませんか!

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引け―!の声に合わせ、綱を引く男たちの姿が圧巻!

引け―!の声に合わせ、綱を引く男たちの姿が圧巻!

その姿に初めは笑いを抑えられなかったのですが、 見慣れてくると段々と綱引きの「深さ」に見入ってしまいました。

綱引きの公式ルールは、

1.選手8人+交代要員2人+監督1人+トレーナー1人の計12人編成で行う。
2.重量制限があり、階級設定がされている。
3.4m以上引っ張った方が勝ち。

非常に単純なルールであるものの、綱を持つ全体の高さや一斉に綱を引くタイミング、持久戦に持ち込むタイプや短期決戦向きなど戦術の深さも感じ取れました。

そんな中、一番自分が注目したのは、選手のほとんどが「骨盤ベルト」を着用している点でした。

綱引きというと腕力に頼って引くものだと思っていた自分ですが、ほとんどの選手が身体全体を使って引っ張っており、その筋肉の使い方が面白かったので主要筋肉を分解して解説したいと思います。

1.握力
綱をしっかりと把持するために必要になります。
それと同時にトップ選手ともなれば、手の皮もかなり分厚くなっていることでしょう。

2.背筋、脊柱起立筋
人体の中でも強力な筋肉で、物を持ち上げる、引く動作に大きくかかわります。
しかし、過負荷がかかると皆さんご存知の「ぎっくり腰」の状態になってしまうため、多くの選手が「骨盤ベルト」を着用しています。

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試合ではあくまで姿勢を維持するために背筋を使用しており、
極力腰部に負担がかからぬよう、脊柱が腰に対して直立しているのが見て取れます

試合ではあくまで姿勢を維持するために背筋を使用しており、極力腰部に負担がかからぬよう、脊柱が腰に対して直立しているのが見て取れます

3.大腿四頭筋
スクワットなどでも知られる人体最大の筋肉です。
引く動作のほとんどがこの筋肉によって支えられていることでしょう。
その能力を最大限に発揮するために、今にも地面に倒れるのではないかというくらい全身を斜めにしています。
そしてその斜めのアンバランスな姿勢を維持するために強力なグリップ力のある特殊な靴をみんな着用していました。

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正しい引き方と悪い引き方のイメージ。
非常に安定感の悪い状態ではありますが、全体重と四頭筋の筋力が牽引力となって作用されます。
姿勢が高い状態で牽引すると、腰に負担がかかってしまいます。

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この原理は重い荷物を持ち上げる際にも使われます。
腰で荷物を持ち上げず、膝を曲げてしゃがみこんで荷物を持ち上げるようにしましょう

これらの動作はチーム一丸となって行われており、すり足一つですら全員が息ピッタリに行わないとたちまちバランスが崩れてしまいます。
6月に入り札幌では運動会や行楽日和が続いています。
父兄の皆さまはお子さんにいいところ見せようと張り切りすぎて、身体を痛めないようくれぐれもご注意ください。

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野島圭悟

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